さんしょっ子
表紙画像サンショウの木の中に住むさんしょっ子。
ときどき人間の前に出てきてはいたずらをします。
すずなと三太郎がサンショウの木の下で、仲良くままごとをしているところも眺めていたのでしょう。
すずなが遊ぶお手玉もときどきくすねては秘密の場所に。
三太郎の茶店ではおだんごの食い逃げ。
月日がたって、すずなは三太郎のお嫁さんにならず、お金持ちの家に嫁いで行きます。
三太郎の茶屋ははやらずに、名物だんごも姿を消します。
三太郎がちょっと好きだったさんしょっ子は、すずなのお手玉を持っていきます。
中身はあずきですから、だんごが作れます。
でも大きくなった木の精は透明で誰にも見えない・・・。
1970年の日本児童文学者協会新人賞受賞作品ですから、ロングセラーですね。
作・文出版社出版日
安房直子いもとようこ小峰書店1989.7.26