桃源郷ものがたり
表紙画像桃源郷とは陶淵明の書いた「桃花源記」に出てくる理想郷のことです。
広辞苑によれば・・・、武陵の漁師が道に迷って桃林の奥にある村里に入りこむ。
そこは秦の乱を避けた者の子孫が世の変遷を知ることなく、平和で裕福な暮らしを楽しんでいる仙境だった。
歓待されて帰り、また尋ねようとしたが二度と見つからなかった・・・、という内容です。
子どものころ床の間の掛け軸に見た「武陵桃源」という南宋画。
舟を漕いで川を遡っていく人物の姿に、どこに行くのだろうかと空想を膨らませた作者。
現代の子どもたちのために「桃花源記」を再話し、桃源郷伝説の残る地方をよく知る現代中国を代表する画家、蔡皋氏が絵を描いた日中合作絵本。
作者の松居氏は福音館書店の社長、会長を歴任した同社創業参画者。
作・文出版社出版日
松居 直蔡 皋福音館書店2002.2.1