まほうのマフラー
表紙画像かあさんに巻いてもらった緑のマフラーはとうさんのマフラーだ。
かあさんがよく似合うって。
握りしめていると、なんだか勇気がわいてくる。
大きな黒い犬が来ても泣きそうになったけど、逃げないでいられた。
おにごっこでも、マフラーのおかげでいつもより早く走れた。
みこちゃんがよく似合うって言ってくれたし、乱暴なよしはるくんとも友達になった。
かあさんが風邪ひいて熱が出たので、ぼく一人でマフラー巻いてスーパーに買い物に。
帰ってきたらかあさん涙なんかながして喜んだ。
おおげさだなあ・・・。
かあさんも元気になったので、友達と野原で遊んでいたら風が吹いてきて、マフラーが鳥のように飛んでいった。
マフラーを追いかけて林に入ると緑がいっぱい。
亡くなったとうさんが、マフラーになって二人を見守っていたのでしょうか?
 元気になった二人を見て、安心して緑の中に消えていったような気がします。
ちょっとほろりとさせられる絵本です。
作・文出版社出版日
あまんきみこ 作マイケル・グレイニエツポプラ社2002.1
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