写真屋sarutaがご案内する絵本”あついあついひ”
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あついあついひ
表紙画像住宅地の家と家の間の狭い庭。
そこにだって草があり花もあります。
だから生き物もちゃんと暮らしているんです。
夏のある日、ぬるい風が吹いてきて、そんな庭に雨が降ってきます。
カメラが寄るように、そんな空間をアップにしていきます。
湿った地面からは甘いにおいがたちこめていきます。
雨を受けるミミズやカエルやカタツムリ。
葉っぱをうつ雨音はパチパチと拍手のようです。
小さな生き物に焦点が合っているので雨のすじがとても太く描かれていて、彼らには夕立だって一大イベントに感じられるのではないかと思えてきます。
雨の流れは川のようです。
やっと雨がやみます。
また太陽がジリジリと照らし始めます。
小さな生き物の世界をとても大きく見せた、躍動感のあるデビュー作。
作・文絵出版社出版日
しのづか　ゆみこしのづか　ゆみこ佼成出版社2002.5.30
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