すばらしいとき
表紙画像父が娘たちに詩を語るように、春から夏の終わりまでの島の風景を描きます。
文章で絵が動き、その絵から島の息吹が聞こえてきます。
霧の中の植物の成長する音、みつばちの羽音、鳥の鳴き声、イルカが魚を食べる音まで・・・。
夏が来て海がヨットや子供たちでにぎやかになると、水の音がします。
夜になって星空を写す水面に残った二人のボートは、幻想の時を漕いでいきます。
夏の終わりに嵐が来ます。
木々をなぎ倒し、去った嵐が残したものは遠い昔の人々の貝塚。
島の空間的広がりに、時間の奥行きが厚みをもたらしてエンディング。
家族は島を去ります。読み聞かせで、ご一緒にすばらしいときを!
作・文出版社出版日
ロバート・マックロスキー   訳 わたなべしげおロバート・マックロスキー福音館書店1978.1