写真屋sarutaがご案内する絵本”おぼえていろよ おおきな木”
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おぼえていろよ おおきな木
表紙画像おじさんが住む小さな家のそばに、みごとな大きな木がありました。
でもおじさんはその木を厄介者扱いなのです。
朝は小鳥たちが鳴くのでおちおち寝ていられません。
木の下でお茶を飲んでいると鳥のフンが落ちてきます。
洗濯物は木の陰でパリッと乾きません。
木にハンモックを結びつけて寝ていても、毛虫がぶら下がってきます。
そのつど、おじさんは木をけとばしながら「おぼえていろよ」と言うのです。
秋になってたくさん生った大きな赤い実を、子どもたちが取りに来たときも、怒鳴りながら追い払います。
そのうちとうとうおじさんは木を切り倒してしまいました。
もう鳥の声はしなくなりました。
でも朝の来たのがわからなくなりました。
花が咲かないので季節もわからなくなりました。
味気ない暮らしが続くようになりました。
生きるものとの関わりがなくなってしまったようです。
もう以前のような暮らしは戻ってこないのでしょうか?
 考えさせられる奥の深い絵本です。
なんとハッピーエンドです。
作・文出版社出版日
佐野洋子佐野洋子講談社1992.12.20
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