写真屋sarutaがご案内する絵本”ペンキや”
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ペンキや
表紙画像塗装店でペンキや見習いとして働く、しんや。
ペンキ塗りは見た目よりずっと難しい仕事でした。
お客の注文どおりの色を出すのにとても苦労します。
ブルーグレイといわれても、「緑が入っている」とか「赤っぽい」とか「もっと寒々とした透き通った色に」とか、なかなか気に入ってもらえません。
しんやのお父さんもペンキ塗りでしたが、しんやを見ることもなく、フランスでなくなったそうです。
お墓には『不世出のペンキやここにねむる』と書いてあるそうです。
しんやも決心してフランスに行ってみることにしました。
船で働きながら、空の色や海の色が変化していくのを見るのが楽しみでした。
ある霧の立ちこめた日、しんやの前に一人の女の人が現れます。
「いつかこの船を、ユトリロの白で塗ってほしい」とたのむのです。
ユトリロの白ってどんな色なのでしょうか? しんやの生涯の物語が語られていき、最後にその色の秘密が明らかにされます。
ヨーロッパの香りと色彩が感じられる、味わい深い作品です。
作・文出版社出版日
梨木香歩出久根育理論社2002.12
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