写真屋sarutaがご案内する絵本”たまごにいちゃん”
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たまごにいちゃん
表紙画像たまごにいちゃんはもう弟のひよこもいるお兄ちゃん。
だからもう、たまごから出ていなくてはいけないのに、まだ出たくない。
ずーっとたまごの殻の中にいたいと思っていました。
そのほうが楽チンなことが多い。
いつだってお母さんに暖めてもらえるし、いたずらしたって誰も怒りません。
でもある日、カラスに追われた拍子に石にぶつかってたまごの殻にひびが入ってしまう。
ほんとうのお兄ちゃんになれるかな?
 赤ちゃんのときは殻だらけですが、子どもの成長とともにその殻が取れていきます。
親としてはたくましくなっていく子どもを見るのは楽しみですが、ときどき殻の名残を発見したときなどは健気な様子にいじらしくなってきます。
子どもの中にも殻をつけたままでいたい気持ちと、破り捨てたい気持ちが共存していると思います。
そんな子ども心と親心を巧みに表現した絵本です。
作・文出版社出版日
あきやま ただしあきやま ただし鈴木出版2001.9.10
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